構図前編では「一番見せたいもの、撮りたいものに的を絞る 」、そして「余計なものを消す 」ということをお伝えしました。
今回はその的に絞ったものをどう配置したらよいのかということをお伝えしたいと思います!!
どこに配置したのかで写真のイメージや伝えたいことが変わってきます。
見た人に何を伝えたいのかということを意識して被写体を配置してみましょう!
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画面構成をする
前回「引き算をする」とお伝えしました。しかしそれだけでは魅力的な写真にはなりません。
画面全体のバランスを考えながら画面の中心に撮るのか、それとも少し右や左に寄せて撮るのかを決める。
これが画面構成の基本になります。
それってセンスがないと撮れないんじゃない?と思われてる方もいるかもしれませんが、誰にでも簡単にできる方法がります!
三分割法で魅力的な写真に
写真に限ったことではないですが、三分割法というものがあります。
三分割法 (さんぶんかつほう、rule of thirds)は、絵画 や写真 、デザイン などの視覚芸術 において、画面の構図 を決定する際に用いられる経験則のひとつ。三分の一の法則 ともいう。
この法則は、等間隔に引いた水平線と垂直線2本ずつにより画面を9等分(上下・左右方向にそれぞれ3等分)すると仮定し、それらの線上、もしくは線同士の交点上に構図上の重要な要素を配置すると、バランスが取れて安定した構図が得られるというものである。
Wikipedia
と、書いていますがこんなやつです。
カメラの場合、設定でライブビューに表示させることができ、上の図のように斜めにも線が入っています。
三分割法を使えば「 バランスが取れて安定した構図が得られる」
ここが重要です!!
三分割法活用術
さて、この三分割法をどう使うのかというと
上下左右の線に被写体を合わせる。
線の交点に被写体を合わせる。
9分割されたエリアに被写体を合わせる。
斜め対角線に被写体を合わせる。
実際に三分割法を使って撮った写真を紹介します。
右の縦線と下の横線に合わせて配置するようにフレーミング。
Canon EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS II USM・135mm・1/100秒・F4.0・ISO100
右側に人物を寄せることにより何をしているのかがわかるようになりました。
Canon EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS II USM・200mm・1/250秒・F3.5・ISO1000
対角線に合わせて奥行を表現。
Canon EOS 5D Mark II+EF24-70mm F2.8L II USM・24mm・1/80秒・F8.0・ISO100
向きを対角に合わして交点に目を配置。
アップにしたことでダイナミックな写真になりました。
Canon EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS II USM・200mm・1/100秒・F3.5・ISO500
どうでしょう?バランスが取れてて安定した構図になっていますよね?
この三分割法をうまく活用すれば誰にでも安定した写真を撮ることができます。
また、絶対に交点に合わせなきゃいけない・線上に被写体をもってこないといけないわけではない のであまり神経質にならずに撮影してみてください!
日の丸構図でうまく撮る
次は日の丸構図についてです。
日の丸構図とは画面のど真ん中に被写体を置いて撮る構図です。
こういう感じの構図のことです。
Canon EOS 5D Mark II+EF70-200mm F2.8L IS II USM・150mm・1/8000秒・F2.8・ISO160
インパクトを与える!
人が写真を見る時はまず真ん中から見る と思います。
なので真ん中にアップでドーン と写してあげるとインパクトある写真が撮れます。
Canon EOS 7D+TAMRON18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC B003E・270mm・1/50秒・F6.3・ISO100
皆既月食を撮影したもの
Canon EOS 5D Mark II+SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art・35mm・1/2500秒・F1.4・ISO100
哀愁を漂わせる
先ほどはアップにした構図でしたが、時には引いて少し哀愁が漂った写真にしてみる。
Canon EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS II USM・200mm・1/160秒・F6.3・ISO100
ポートレートに
手前にある光るリングをぼかす(前ボケ)ことによって人物への視線誘導になり人物が引き立ちます。
Canon EOS 5D Mark IV+EF24-70mm F2.8L II USM・24mm・1/100秒・F2.8・ISO1250
よく日の丸構図は初心者的と言われたりしますが、それはただただ何となく撮ってるからではないでしょうか。
メインとなる被写体を決める
フレーミングして背景を整える
これだけでグッと印象的な写真に近づくと思います。
斜めに撮ってみる
カメラで撮る基本は「ヨコ」と「タテ」です。
ヨコ位置は左右の広がりを表現しやすく、タテ位置はテーマが絞り込まれて撮影者の意図が明確になり易くなります。
ですがどうでしょう?
斜めに傾けて撮ると普段見ている景色が傾くので非日常的な写真になります。
不安定感も強まりますが、ダイナミックで動きのある一味違った写真 にもなります!
Canon EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS II USM・200mm・1/320秒・F4.0・ISO100
Canon EOS 5D Mark IV+EF 24-70mm F2.8L II USM・24mm・1/200秒・F5.6・ISO160
時には大胆にカメラを傾けて撮ってみることもいいと思います!
どの角度で撮ったらいいか分からない方は、まず対角線に撮ってみてそこから自分が良いと思った角度に調整するのが良いかもしれません。
構図の決め方後編まとめ
前編・後編と構図について話してきました。
色々話しましたが構図の基本は三つです。
余計なものが写らないように「引き算」する
メインとなる被写体を大きく写して意図を明確にする
カメラアングルを変えてみるなどフレーミングして背景を整理する
この三つを意識すれば魅力的な写真が撮れると思います!
これに慣れたら最初は変な感じがするかもしれませんが、カメラを傾けて斜めの撮影にも挑戦してみてください!!
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