脱初心者!思い通りの写真を撮るために撮影モード設定を使いこなす!

2019-09-04

あなたがイメージした写真撮れていますか?

写真を見ても見た景色と違って全然良い写真じゃないと悩んでいませんか?

それはすべてカメラ任せ、フルオートモードで撮影しているからです。

モード設定を使いこなせれば簡単に自分がイメージした、思った通りの写真が撮れるようになります。

最後まで読んでぜひ実践してみてください!

フルオートモードから脱却して1ランク上の写真を目指しましょう!

カメラの撮影モードとは

カメラには撮影モードというのがあります。

どういうものがあるのかというと(Canonの場合)

  • プログラムAE(P)
  • 絞り優先AE(Av)
  • シャッタースピード優先AE(Tv)
  • マニュアル(M)

の、4つになります。

最初の方でオートモードからの脱却と書きましたが、実はマニュアル以外はオート設定になります。

「何言ってんだコイツ」となるかもしれませんが、順番に説明していきたいと思います。

初心者向けのモードがある

さて、上の4つを解説する前に知ってもらいたいことがあります。

それは初心者向けのモードもあるということです。

モードダイヤルにはAUTOや人物、チューリップのマークが描かれたものがあると思います。

これはシーンモードなどと呼ばれている初心者向けの誰でも失敗なく撮れるという簡単撮影モードになります。

KorchjohnによるPixabayからの画像


人物を撮影するからと人物のマークを選んで撮影しても背景がボケて人が浮かび上がるというな写真が撮れるというようなことはありません。

なぜならカメラが勝手に設定を判断した写真になるからです。

脱初心者と考えているならこれらのモードは使わないようにしましょう!!

撮影モードの解説

それでは4つの撮影モードの解説をしていきます。

露出はシャッタースピードと絞りで決まると、以前別の記事で書きました。

撮影モードを使うとこのシャッタースピードと絞りの組み合わせを適切に合わせてれくる撮影方法になります。

合わせて読みたい

プログラムAE(P)

プログラムAEは、シャッタースピードと絞りの両方をカメラが自動で適切な露出になるように決めてくれるモードになります。

ですのであなたはこの二つのことを考える必要がありません。

それにISO感度もオートにしておけば、ほとんど撮れないシーンはなくなります。

明るい場所、暗い場所でもシャッタースピード・絞り・ISO感度をカメラがしっかりと決めてくれます。

プログラムAEにしておけば、あなたはどこにピントを合わせるのかと構図を決めるだけでよいのです。

Canon EOS 7D+EF-S17-55mm F2.8 IS USM・55mm・1/400秒・F6.3・ISO100
プログラムAEで撮影

それだと「フルオートと変わらないじゃん!!」と思いませんでしたか?

プログラムAEにはプログラムシフトという機能が備わっています。

これはダイヤルを回すとシャッタースピードと絞りを変更できるという機能で適正露出のまま変えることができます。

シャッターを半押しするとシャッタースピードと絞り値が表示されるので、それを見ながら「ここは動きを止めたいからシャッタースピードを速くしよう」とか「花をぼかしたいから絞りを開放にしよう」などという時に使います。

ただし、プログラムシフトは個別に設定することはできないので個別に設定したいならばマニュアルを使いましょう。

さらに、フルオートだとできないピントを任意の場所に合わせることができます。

あなたが思った所にピントを合わせることができるので、ピントが違う所に合ってるというような失敗写真が減ります。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

合わせて読みたい

絞り優先AE(Av)

絞り優先AEは、あなたが絞り値を決めそれに合わせてカメラが自動でシャッタースピードを決めてくれるモードです。

絞り値を変化させると前後にピントの合う範囲を広げたり狭めたりできます。

同時にボケ具合を調節することができます。

こうしたピントの合う範囲のことを被写界深度といいます。

絞りを開く(値を小さくする)とピントの合う範囲が狭くなり、ボケが大きくなります。

逆に絞りを絞る(値を大きくする)とピントの合う範囲が広くなりボケた部分が少なくなります。

人物撮影で人物だけにピントが合っていて背景がきれいにボケているのは絞り値が小さいからです。

絞り値を大きくすると背景にもピントが合っているように見えます。

また、望遠になればなるほどボケやすくなります。

合わせて読みたい

 

Canon EOS 5D Mark IV+Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZE・50mm・1/60秒・F2.8・ISO640
絞りを開いているので背景がボケています
Canon EOS 5D Mark IV+Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZE・50mm・1/40秒・F13・ISO5000
絞っているので背景にもピントが合っているように見えます

シャッタースピード優先(Tv)

シャッタースピード優先AEは、あなたがシャッタースピードを決めてそれに合わせて自動で絞りを決めてくれるモードです。

動く被写体を高速シャッターで動きを止めたいときや低速シャッターを使ってブラして動きを見せる時に使います。

 

Canon EOS 7D Mark II+EF16-35mm F4L IS USM・35mm・1/400秒・F4.0・ISO125
高速シャッターで水が止まって見えます
Canon EOS 7D Mark II+EF16-35mm F4L IS USM・35mm・1/20秒・F20・ISO100
スローシャッターで水が流れるように見えます


要するにシャッタースピードでブレの量をコントロールして被写体の動きを強調することができます。

シャッタースピードに関してはこちらの記事も読まれています。

合わせて読みたい

 

マニュアル(M)

マニュアルは、あなたがシャッタースピードと絞り値をカメラの露出計もしくはライブビューを見ながら適切な露出になるよう自分で決めるモードです。

全て自分で決めるので細かく設定をすることができます。

 

Canon EOS 5D Mark II+SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art・35mm・1/500秒・F2.8・ISO100
マンゴースムージーにだけピントが合うように撮影
Canon EOS 5D Mark II+EF24-70mm F2.8L II USM・ 24mm・1/80秒・F8.0・ISO100
全体にピントが合うように絞って撮影

おススメの撮影モード

DがおススメするモードはプログラムAEです。

なぜか。

「絞り優先AE」や「シャッタースピード優先AE」を使わなくてもプログラムシフトでこの2つのモードと同じことができるからです。

基本このモードにしておけば気軽に簡単に撮影できると思います。

もし、「プログラムAE」「絞り優先AE」「シャッタースピード優先AE」でも思ったものが撮影できず不満が出るようになったら「マニュアル」で撮影してみましょう。

そのころにはシャッタースピード、絞り、ISO感度、ホワイトバランスの関係性もわかってきていると思うのですべてマニュアルにして自分好みの写真を撮ってみてください。

思い通りの写真を撮るために撮影モード設定を使いこなすまとめ

思い通りに写真を撮るためには、フルオートから脱却することが大事です。

そのためにまずはプログラムAE。

そして必要に応じて絞り優先AEなのかシャッタースピード優先AEなのかを決めて撮影モードを使いこなしてみてください。

そうすることで自分に合ったモードがわかってくると思います。

また、マニュアルで撮影できるようになると写真の幅も広がりますし、より楽しく撮影できるようになると思います。

最初は難しいと思いますが上のモードに慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。

マニュアルの撮影は楽しいですよ!!

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